何を記録した記事か
編集部が関わる法人の1社で、2026年2月から銀行口座を入金用と出金用に分けている。入金は三井住友銀行の法人口座「Trunk」、出金はGMOあおぞらネット銀行。
この記事は、その1社の2026年4月1日〜9月30日の6ヶ月分の明細を集計した記録である。
結論の数字は次のとおり。
- 口座を分けたことで新たにかかった手数料は 290円(残高不足のときの資金移動 145円×2回)
- 出金口座から払った他行宛て振込手数料は 4,285円。これは1口座のままでもかかっていた費用
- 口座維持費とネットバンキングの月額料金は、両行とも0円
結論
| 項目 | 期間 | 実額 |
|---|---|---|
| 口座維持費・ネットバンキング | 両行・期間中 | 0円 |
| 他行宛て振込手数料 | 2026年4月〜9月 | 4,285円 |
| 資金移動(Trunk→GMO) | 2026年4月〜6月 | 290円 |
口座を分けたことで増えた費用は、3行目の290円だけである。
内訳
使い分けの形
| 銀行 | 使い道 | |
|---|---|---|
| 入金 | 三井住友銀行 Trunk | 取引先からの入金 |
| 出金 | GMOあおぞらネット銀行 | 振込・カードの引き落とし |
分けるまでの経緯
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年4月 | GMOあおぞらネット銀行を開設。1口座で入出金 |
| 2026年1月 | 税理士から、入出金を分けるよう助言を受ける |
| 2026年2月 | Trunkを開設し、入金口座をTrunkに移す |
出金口座の他行宛て振込手数料
集計期間中に、GMOあおぞらネット銀行の他行宛て振込手数料の単価は2回下がった。明細の単価も、改定日を境に切り替わっている。
| 適用期間 | 1件の手数料 |
|---|---|
| 2026年5月9日まで | 143円 |
| 2026年5月10日から | 130円 |
| 2026年8月17日から | 100円 |
6ヶ月の合計は4,285円。GMOあおぞらネット銀行の口座宛ての振込は無料のため、明細に手数料が出ない。この合計には含まれていない。
出典:GMOあおぞらネット銀行 プレスリリース「メインバンクとして”選ばれ続ける”銀行として 法人・個人事業主口座の他行宛て振込手数料を143円→130円に引き下げ」(2026年4月28日)https://gmo-aozora.com/news/2026/20260428-03.html /同「よりおトクで利便性の高い金融サービスの提供に向け、3つの新施策を8/17より開始!」(2026年8月17日)https://gmo-aozora.com/news/2026/20260817-02.html
集計・比較

使い分けを始めた2026年2月の時点では、他行宛て振込手数料はGMOあおぞらネット銀行が143円、Trunkが145円だった。
その後、両行とも手数料を下げた。三井住友銀行は2026年7月28日から、Trunkの他行宛て振込手数料を145円から実質100円にしている。振込の時点では145円が引き落とされ、差額の45円が振込月の翌々月末までに返金される仕組みである。
出典:三井住友銀行「Trunk」ニュースリリース(2026年7月28日)https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20260728_02.pdf /三井住友銀行 法人口座 Trunk 公式ページ(確認日:2026年10月15日)https://www.smbc.co.jp/hojin/kouza/special/kaisetsu/brand-trunk/
2026年9月末の時点で、他行宛て振込手数料は両行とも100円(Trunkは返金後の額)になった。出金口座をネット銀行にしたことによる手数料の差は、この記事の期間内でなくなっている。
GMOあおぞらネット銀行の単価は143円から100円に下がった。下げ幅は43円で、小数点以下を四捨五入して30%である。
なお、「出金もTrunkから払っていたらいくらだったか」は計算していない。振込先の銀行によって、どちらの銀行から見て同行宛て(無料)になるかが変わるためである。
うまくいかなかったこと
残高不足が2回あった
出金口座の残高が足りず、クレジットカードの引き落とし額に届かないことが2回あった。2回とも、その日のうちにTrunkからGMOあおぞらネット銀行へ資金を移した。
この資金移動には、Trunkの他行宛て振込手数料145円が1回ずつかかった。2回とも2026年7月28日の改定より前のため、返金の対象外である。合計290円が、口座を分けたことで新たに生じた費用になる。
1口座であれば、入金も同じ口座に入るため、口座の間で資金を移す必要はない。口座を分けると、残高を2つの口座で見る必要がある。
旧口座への入金が1社あった
入金口座をTrunkに移したとき、取引先には変更の連絡をせず、請求書に記載する口座を変えるだけにした。
その結果、1社が旧口座のGMOあおぞらネット銀行に振り込んだ。この取引先には、翌月から三井住友銀行に振り込むよう個別に連絡した。
なぜそうしたか
入出金を分けたのは、2026年1月に税理士から「会計が見やすく、管理しやすい」と助言を受けたためである。編集部が手数料を比較して決めたわけではない。
入金口座を三井住友銀行にしたのは、取引先から見た信用を考えたためである。請求書に記載する口座として、メガバンクの口座を選んだ。
出金口座は、それまで1口座で使っていたGMOあおぞらネット銀行をそのまま残した。
分けてみて、口座ごとの役割が分かりやすくなった。入金と出金がそれぞれどれだけあるかも、口座を見れば把握できるようになった。ただし、会計の作業時間が変わったかは測っていない。
この構成が向かない会社
顧問税理士が仕訳をしている会社。 編集部が関わる会社のうち、顧問税理士が仕訳をしている会社は、口座を分けていない。この記事の会社が分けた理由は「会計が見やすくなる」ことだった。仕訳を自社でしない会社では、この利点を受けるのは自社ではなく税理士になる。
入金と出金の時期がずれる会社。 入金口座と出金口座が別になると、出金口座の残高は入金と連動しない。この記事の会社では、6ヶ月の間に残高不足が2回起きた。引き落としの日に入金が集まる会社でないなら、資金を移す手間と1回145円(現在は実質100円)の手数料が生じる。
取引先への口座変更の連絡を省けない会社。 請求書の記載だけで入金口座を移した結果、旧口座への入金が1社あった。
会社ごとの違い
編集部が関わる会社のうち、顧問税理士が仕訳をしている会社は、入出金を1つの口座で行っている。それ以外の会社でも口座を分けているが、銀行の組み合わせは会社ごとに違う。この記事の数字は1社分のみである。
記録として残しておくこと
編集部としては、口座を分けてよかったと考えている。管理しやすくなったためである。その代わりに生じたのが、6ヶ月で290円の資金移動の手数料と、2回の残高不足だった。
| 項目 | 状態 |
|---|---|
| 会計の作業時間の変化(分ける前と後) | [未計測] |
| 1口座だった期間(2025年4月〜2026年1月)の手数料 | [未計測] |
| 残高不足の2回で、引き落としに間に合ったか | [未計測] |
| 残高不足が起きた時刻と、資金移動までの時間 | [未計測](その日のうちに対応) |
| 他の会社の手数料 | [未計測] |
| 7月28日以降のTrunkの返金の実績 | 対象となる振込なし |
この記事は、口座を分けた2026年2月から9月末までの記録で、明細を集計したのはそのうち6ヶ月分にすぎない。分けたことで会計が見やすくなったかは、作業時間を測っていないため数字では示せない。

