編集部では4つの法人を運営しています。そのうち3社の本店所在地はバーチャルオフィスです。
2つのサービスを使っており、年額はレゾナンスが19,800円、GMOオフィスサポートが26,400円。年額だけ見ればレゾナンスが6,600円安い。
ところが支払明細を集計すると、差はほとんど埋まっていました。
この記事では、管理画面から集計した転送48件の実績と、都度課金を含めた実際の支出を記録します。
結論:年額66,000円のはずが、実際は75,770円だった

| 年額 | 都度課金 | 実際の支出 | |
|---|---|---|---|
| A社(レゾナンス) | 19,800円 | — | |
| B社(レゾナンス) | 19,800円 | 2社で8,450円 | 48,050円 |
| C社 | 未使用(店舗とオフィスが所在地) | — | 0円 |
| D社(GMO) | 26,400円 | 1,320円 | 27,720円 |
| 合計 | 66,000円 | 9,770円 | 75,770円 |
表示上の年額に対して、15%の上乗せがありました。
1社あたりで比べると、差は3,695円まで縮む

年額だけを比べると、レゾナンスのほうが6,600円安く見えます。都度課金を足すと、こうなります。
| 年額 | 都度課金(1社あたり) | 合計 | |
|---|---|---|---|
| レゾナンス | 19,800円 | 4,225円 | 24,025円 |
| GMO | 26,400円 | 1,320円 | 27,720円 |
| 差 | −6,600円 | +2,905円 | −3,695円 |
差が6,600円から3,695円に縮みました。 年額の差の、半分以上が都度課金で埋まっています。
年額表示だけで比較すると、判断を誤ります。
レゾナンスとGMOで転送48件を実測した

両サービスの管理画面には、郵便物が届いた日と転送された日が記録されています。集計しました。
全体(48件)
| 項目 | 日数 |
|---|---|
| 最短 | 0日 |
| 平均 | 5.9日 |
| 中央値 | 6日 |
| 最長 | 14日 |
サービス別
| プラン | 件数 | 平均 | 最長 | |
|---|---|---|---|---|
| レゾナンス(2社) | 週1回転送 | 28件 | 5.8日 | 14日 |
| GMO(定期転送) | 隔週転送 | 18件 | 6.7日 | 14日 |
| GMO(臨時転送・書留) | — | 2件 | 1.0日 | 1日 |
「最長14日」は不具合ではなく、プラン通りだった
集計した当初、最長14日という数字に驚きました。
支払明細を確認して理由が分かりました。GMOで契約しているのは「隔週転送プラン」です。 2週間に1回まとめて転送されるプランなので、タイミングによっては14日かかります。
サービスの問題ではなく、選んだプランの挙動どおりです。
一方レゾナンスは週1回転送のプランですが、こちらも最長14日のケースがありました。
編集部では原因を確認していません。
プランの転送頻度は、そのまま「最悪ケースの日数」になります。 契約時に見るべきはここです。
「書留なら早い」はサービスによって違った
集計する前は、書留であれば早く届くだろうと考えていました。違いました。
| 書留 | 普通郵便 | |
|---|---|---|
| GMO | 1.0日(臨時転送・2件) | 6.7日(定期転送・18件) |
| レゾナンス | 6.0日(5件) | 5.7日(23件) |
GMOでは書留が臨時転送に回され、翌日に届いています。 一方レゾナンスでは、書留も普通郵便とほぼ同じ日数でした。
同じ「バーチャルオフィス」でも、重要書類の扱いが違います。 契約前の比較では、まず見えない部分です。
なおGMOの書留転送は1回660円です。早いかわりに課金されます。
レゾナンスとGMOの都度課金の内訳
レゾナンス(2社・28件で8,450円)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受取費 | 0円または300円 |
| 転送費 | 0円または300円 |
| 追加重荷費 | 0円/150円/350円 |
| 1件あたり平均 | 302円(小数点以下を四捨五入) |
0円のものもあれば、600円を超えるものもあります。 同梱にまとめられた場合は0円、単独で転送されると300円、重量があると追加、という傾向が見えます。
GMO(1社・2026年で1,320円)
| 日付 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 2026年1月6日 | 書留転送 | 660円 |
| 2026年1月8日 | 書留転送 | 660円 |
| 2026年1月23日 | 普通郵便 | 0円 |
| 2026年1月31日 | 隔週転送プラン12ヶ月 | 26,400円 |
2月から8月まで、すべて0円でした。普通郵便の定期転送には追加費用が発生していません。
課金の構造がサービスで違います。 レゾナンスは転送のたびに細かく発生し、GMOは書留のときだけまとまった額が発生する、という形です。
郵便物は1社あたり年16〜30件
集計期間は約1年、対象は3社です。
登記のために借りているだけで、事業の連絡に郵便を使っていません。そのため転送の遅さが致命的にならずに済んでいます。
郵便が頻繁に届く事業では、話が変わります。 月に何通も期日つきの書類が来るなら、隔週転送は選べません。
なぜバーチャルオフィスなのか
理由は4つです。
1. 登記のため
法人には本店所在地が必要です。物理的なオフィスを使っていなくても、登記する住所は要ります。
2. コストが安い
編集部が運営する法人のうち1社は、実際に店舗とオフィスを借りています。そちらの賃料と比べると、バーチャルオフィスは桁が2つ以上違います。
実際に場所を必要とする事業なら、その費用は必要です。 ただし必要としない法人にまで、同じ負担はできません。
編集部の場合、登記のために住所が要るだけの法人が3社あります。そこに実際のオフィスを借りる理由がありません。
3. リアルオフィスを必要としていない
編集部の法人は少人数で運営しており、固定の作業場所を必要としていません。
4. 不都合が起きていない
次の節で書きます。
昔あったネガティブが、今はない
バーチャルオフィスの記事には、こうした注意書きがよく出てきます。
- 法人銀行口座が開設できない
- 法人クレジットカードの審査に通らない
- 取引先に信用されない
編集部では、いずれも起きていません。 口座もカードも問題なく通っています。
以前はそうした話があったと聞きますが、編集部が実際に手続きをした範囲では、支障が出ていないというのが現状です。
ただしこれは編集部の事例です。 金融機関の審査基準は公開されておらず、業種や事業内容によって結果は変わります。「バーチャルオフィスでも必ず通る」とは書けません。
契約前に見るべきだったこと
今回集計してみて、契約時に確認しておけばよかったと思う点が3つあります。
1. 転送頻度が、そのまま最悪ケースの日数になる
隔週転送なら最長14日。週1なら最長7日が基本になります。年額の差より、ここのほうが業務に効きます。
2. 都度課金の構造
レゾナンスは転送のたびに細かく発生、GMOは書留のときだけ。どちらが安いかは、自社に届く郵便の種類によって変わります。
書留が多い会社ならレゾナンス寄り、普通郵便ばかりならGMO寄り、という判断ができたはずです。
3. 書留の扱い
臨時転送で翌日に届くのか、定期転送に乗るのか。期日のある書類は書留で来ることが多いので、ここは重要です。

この構成が向かない会社
編集部では年75,770円で済んでいますが、同じ判断が全ての会社に当てはまるわけではありません。
- 期日のある郵便が頻繁に届く会社 — 平均6日、最長14日の遅延が業務のリスクになります
- 重要書類のやり取りが多い会社 — サービスによっては書留も普通郵便と同じ日数がかかります
- 来客がある会社 — 打ち合わせ場所が別途必要です
- 実店舗や作業場所がある会社 — そもそも借りる必要がありません(編集部のC社がこれです)
- 許認可が必要な事業 — 業種によっては要件を満たせない場合があります。該当しそうな場合は事前に確認してください
2社と1社で、サービスが分かれている
3社のうち2社がレゾナンス、1社がGMOオフィスサポートです。
統一していません。 GMOにしたのは、その会社のメンバーがそちらがいいと言ったからです。比較検討の結果ではありません。
別の記事で、チャットツールについて同じことを書きました。Slackを使っているのも、メンバーの指定によるものです。
結果として、これは良かったと思っています。 2つのサービスを並行して使っていなければ、課金構造の違いにも、書留の扱いの違いにも気づけませんでした。
なお契約は会社ごとです。法人格が別である以上、まとめ割引のようなものもありません。
記録として残しておくこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 編集部が運営する4法人 |
| 使用 | 3社(店舗とオフィスを持つ1社は未使用) |
| A社・B社 | レゾナンス バーチャルオフィスコース(週1回転送)年19,800円 |
| D社 | GMOオフィスサポート 隔週転送プラン 年26,400円 |
| 年額合計 | 66,000円 |
| 都度課金(レゾナンス2社・28件) | 8,450円/1件あたり302円(小数点以下を四捨五入) |
| 都度課金(GMO・2026年) | 1,320円(書留転送2件×660円) |
| 実際の支出合計 | 年75,770円(年額に対し+15%) |
| 転送日数(48件) | 平均5.9日/中央値6日/最短0日/最長14日 |
| レゾナンス(28件) | 平均5.8日/最長14日 |
| GMO 定期転送(18件) | 平均6.7日/最長14日 |
| GMO 臨時転送・書留(2件) | 1.0日 |
| 書留の扱い | GMOは臨時転送で翌日(1回660円)。レゾナンスは普通郵便とほぼ同じ日数 |
| 1社あたり実額 | レゾナンス 24,025円/GMO 27,720円(差3,695円) |
| 口座・カード | いずれも問題なく開設できている |
| 未計測 | レゾナンスの郵便到着総件数(転送記録のみ集計) |
| レゾナンスで最長14日となった原因 |
編集部が実際に使っているサービスです。
バーチャルオフィス(2社で使用)
レゾナンス(編集部が2社で使用)
バーチャルオフィス(1社で使用・隔週転送プラン)
GMOオフィスサポート
![]()

